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​乳歯遺残と歯周病

乳歯,残っていませんか

 

 

小型犬に多い乳歯遺残

小型犬に多いグラエ菌の陽性

⇒歯周病予防のチャンスです.

乳歯遺残検診や乳歯抜歯の際には
fimA TESTで早期発見、早期除菌で対処しましょう!


愛犬と同居しているご家族(n=81)の16%
グラエ菌に感染しているという研究報告もあります.

Yamasaki Y, Nomura R, Nakano K, et al. 
Distribution of periodontopathic bacterial species in dogs and their owners. 
Arch Oral Biol. 57: 1183-1188, 2012.

 

口腔内グラエ菌はヒトと動物の共通感染症です.
公衆衛生のためにも早期発見,早期除菌で対処しましょう!

デンタルケアの新しい診断基準
fimA TESTをお役立てください.

乳歯遺残 小型犬 歯周病

犬歯の乳歯遺残の例:赤丸の中,左側が永久歯,  

右側が抜け残った乳歯.

間には異物が挟まっている.

乳歯遺残・・・永久歯が生えたのに乳歯が抜けない!

 

乳歯遺残とは?

犬や猫も人間と同じように,乳歯だった歯が成長とともに抜けて,大人の歯と言われる永久歯に生え変わります.生後5ヵ月から永久歯が生え始め,同時に乳歯が抜け始めます.個体差がありますが,およそ生後7ヵ月には永久歯が生えそろうのが普通です.

成長とともに抜け落ちるはずの乳歯が,歯が生え変わる時期をすぎても抜けずに残ってしまうことがあります.この状態を「乳歯遺残」といいます.

原因は?

直接的な原因については,不明です.トイプードル,ポメラニアン,ヨークシャー・テリア,マルチーズ,チワワ,シーズーなどの小型犬種に多く発生することから遺伝が関係している可能性が考えられています.犬に比べ猫での発生は少ないです.

そのままにしておくと、どうなる?

抜けずに残ってしまった乳歯は,抜く必要があります.そのままにしておくと,歯が窮屈に密生していますので,食べかすや毛が挟まりやすくなります.歯垢・歯石が沈着しやすくなります.飼い主さんが毎日歯磨きをしてあげても、歯と歯の間の狭い部分に行き届かないことも多くなります.永久歯が生え始めて2週間が経過しても,抜けない乳歯は抜歯すべきとされています.

残った乳歯の根部に『グラエ菌』がいる場合はその温床になり,歯周病が起こりやすくなります.口の中を痛がり,悪臭を放ち,歯がぐらぐらして抜け落ちてしまうこともあります.心臓など全身の臓器に悪影響があります.

乳歯が残っていることで永久歯の成長が妨げられ,本来の位置に生えることができないため,咬み合わせが悪くなります.歯の位置がずれることで,上あごや下あごの歯肉にあたってしまい,噛むたびに痛みを感じることもあります.

治療法は?

早期発見、早期抜歯が原則です。全身麻酔をかけて,抜けずに残った乳歯を抜歯します.7ヵ月齢以降ならば,去勢、避妊手術の機会に処置することも多いです.その際に,残る永久歯や全身への影響を考慮して,グラエ菌保有の有無,その悪性度判定をすることをお奨めします.fimA TESTの結果により、正しい除菌処置ができるからです.

予防法は?

残念ながら乳歯遺残の予防法はありません.犬を新しく迎えた場合は歯の様子を定期的にチェックして,歯の生え替わりに注意しましょう!

早期発見,早期治療が最も大切です.乳歯抜歯のタイミングが遅くなってしまったり,乳歯遺残のために永久歯がうまく生えなかったりした場合には,抜歯をしても本来の永久歯の位置にはならないこともあります.

無事抜歯をした後でも油断は禁物です!グラエ菌保有の有無,その悪性度を知って,正しい除菌処置の後,歯磨きを定期的にしてあげましょう.fimA TESTの結果が役立ちます.

歯周病原細菌の悪性度を知って、歯と全身の健康を守りましょう
fimA TEST 測定の流れ
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