ピンクの犬

検査結果からわかること・できる​こと

 

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アレルゲンの回避

全てのアレルゲンを回避することは非常に困難ですが、可能な限りの努力が必要です。

それぞれのアレルゲンとその対策について紹介します。

アレルギーについて

 

アレルギー反応とは

環境中には、様々な物質が存在します。

​その中の、通常は害のない物質がアレルゲンとなり、過剰な免疫反応を引き起こすことで、痒みや炎症を誘発します。

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IgE産生

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アレルゲンとは

花粉、カビ、ダニ、昆虫、食べ物など、様々な物質がアレルゲンとなります。

アレルゲンを調べる検査

血液検査:SPOT TESTの様に、血液中のIgEを測定します。

​ SPOT TESTは、IgEを測定することでどんなアレルゲンに強く反応しているかを検査しています。

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アレルギ―発症と治療のメカニズム

発症と治療のメカニズム 図.png

IgEの量とアレルギー症状の相関

SPOT TESTに代表される血液検査はアレルゲン特異的IgEの有無を検出しております。

​アレルギー症状を呈する動物と無症状の動物を比較した場合、検出されたIgEの数と症状には相関性が必ずしも認められないこともあります。

それでは何のための血液検査かという事になりますが、「今、その動物の体がどのようなものを異物と認識してIgEを産生しているかを検査し、それに対処する事」を目的としております。

また、アレルギーの発症にはIgEの他に環境因子なども大きく関係していて、何が引き金になっているかなど未だその正確なメカニズムは解明されておりません。臨床的な判断を十分に加味し対処してくことが大切です。

1997年、ジュネーブで開かれたWHO(世界保健機関)の会議において、減感作療法(アレルゲン免疫療法)は「アレルギーの自然治癒を促す唯一の治療法」であり、「新たなアレルギーの発症を予防する予防的治療法」と位置付けられています。

SPOT TESTを読み解く

花粉に対する対策

​①花粉の飛散が多くなる時間帯は気象条件や季節などに左右されます。花粉情報に注意してお出かけください。

②シャンプーやブラッシングをこまめにして花粉を落とします。

​③空気清浄機などで花粉を室内から排除します。

カビに対する対策

​①表にチェックした箇所を重点的に掃除します。

②湿度、換気に注意してください。(空気清浄機なども有効)​

イエダニに対する対策

​①湿度を低くし、ダニの繁殖能力を下げます。

②ホコリの量を減らします。(掃除機の使い方に注意)​

​③ダニの死骸もアレルゲンとなるため、燻煙などの殺虫剤だけでなく掃除機なども使用してください。

フードに対する対策

​SPOT TESTではドッグフードまたはキャットフードに含まれることの多い食物を検査しています。食物に含まれるアレルゲンが体内に侵入すればIgEが上がるので、数値が高いからと言って必ずしも症状を起こしているとは限りません。

現時点では食物アレルギーを確定診断できる検査は存在しません。

食物アレルギーは該当するフードを食べる前後での症状の違いなどで診断します。(除去食試験)

​検査結果はあくまでもフードを選ぶための参照としてください。

花粉

 

春から秋にかけて草や木は,大量の花粉を産生し放出します.人や動物は開花した全ての花にアレルギーを示すと思われがちですが,ユリなどの大きな花の花粉は大きく,重く,また粘り気があり,昆虫の体や脚に付着させることで花粉を媒介し受粉させます.そのため十分に長く空気中に浮遊しません.草や木の花粉は非常に軽く,風の流れによって長い距離を浮遊するように作られています.アレルギー症状を起こすのは、このような草や木の軽い花粉です.​​

アレルギーの原因となる植物 花粉期 一覧表

ギョウギシバ      6~8月

ライムギ        初夏

ハルガヤ        5~7月

オオアワガエリ     5~8月

セイバンモロコシ    7~9月

カモガヤ        5~8月

アシ          夏の終わりごろ~秋

イチゴツナギ      5~7月

クサヨシ        5.6月

シラゲガヤ       7.8月

ブタクサ        8~10月

セージ(ヨモギ)    9.10月

ヘラオオバコ      6~8月

アキノキリンソウ    10~11月

アザミ         春~夏

アカザ         秋

ギシギシ        初夏~夏

ニワトコ        春

シロザ         晩夏~秋

ビャクシン       12.1月

ニホンスギ       1~5月

オリーブ        5~6月

ブナ          5月頃

セイヨウトネリコ    4.5月

ハンノキ        1~3月

シラカバ        3~6月

ヤナギ         早春

ニホンマツ       4月末~6月

ヒノキ         3~5月

ネズミモチ       春

オーク(コナラ)    北部では5.6月、中部以南では3~5月

クワ          12.1月

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

草の花粉

1.ギョウギシバ

花期  6月~8月  *C

生育場所 
日当たりのよい道端や空き地,グランドなどに生える多年草.芝生や牧草としても栽培されるときもある.
 
メモ
茎は地表を這い,枝分かれしながら地表を覆う.節々から茎を立てる.葉は短い線形で先はとがり無毛,
2列に互生する.アメリカでは牧草として栽培されている.最もアレルゲン性の強い草の一つと考えられている. 

2.ライムギ

 花期 初夏(花粉の飛散する時期) *C

生育場所 
夏季冷涼な気候に適し,主に北海道でで栽培される.飼料用や園芸作物の風よけなどに,広く栽培されている.

メモ
ヨーロッパ原産だが世界中広く分布する.花は初夏に咲き、その花粉が大量に放出される.カイバ(家畜の飼料)として重要視されている.

3.ハルガヤ

花期 5~7月(花粉の飛散する時期)*C

生育場所 
牧草地,荒地,道端などに生える多年草.日本中に広く分布する.
 
メモ 
茎は直立して,高さ20-60㎝.穂は長さ4-10㎝で,穂が枝分かれせずに,1つの軸に花が密集してつくのが特徴.日本では牧草として栽培されるほか,全国に広く野生している.花粉の放出量が多く,花粉症の原因として重要.

4.オオアワガエリ

花期  5~8月(花粉の飛散する時期:東北以北は8月も入る)  *B

生育場所 
牧草地、道端、空き地など 

メモ 
世界に広く普及している牧草で,日本では栽培されているほか,帰化植物として全国に広く野生.
茎の高さは50~100cmである.細長い円柱形の穂をつける.牧草としてチモシーの別名がある.

5.セイバンモロコシ

花期 7~9月 *C

生育場所 
河川敷,土手,道端,空き地などで大群落を形成することが多い丈夫な多年草
 
メモ 
茎は太く高さ1-1.8mにもなる.葉は幅の広い線形.長さ50-60㎝になる.形はススキに似ているが,ふちがざらつかない.大型の穂をつけ,穂は紫褐色と黄褐色が混じって見える。家畜のえさとして栽培している地域もあるが,日本では害を及ぼす雑草とされることが多い.

6.カモガヤ

花期 5月~8月(花粉の飛散する時期)*B

生育場所 
牧草地、道端、空き地、畑の周辺、小川のふちなど 

 

メモ 
草丈は80-100㎝程度.全体に毛は無く,葉は互生し広い線形で柔らかい.葉鞘は筒状に茎を包んでいる.6-7月に緑色で円錐状の穂を出し,小穂は3-4個の小花から成っている.最も世界に普及している牧草で,日本では栽培されているほか,全国に広く野生. 

7.アシ

花期 夏の終わりごろ~秋 *B

生育場所 
川岸,沼地,湿地,道端など 

 

メモ 
湿った土地に群がって生え,土の中にも茎がある.地上の茎は堅く,秋には茎の頂に大きな穂を出して
絹のような花を多数つける.高さは2-3mになり,非常に丈夫である.語呂が悪いので,「ヨシ」とも呼ばれる.

8.イチゴツナギ

花期 5~7月 *C

生育場所 
日当たりのよい道端、河原などに生える多年草. 北海道から九州まで広く分布する.
 
メモ
茎は細くてやや硬く,高さは50-70㎝となる.葉は幅約2㎜と細く,表面はざらつく.細長い円錐状に多数の小穂をつける.小穂には3-6個の小花がつく.

9.クサヨシ

花期 5・6月 *B

生育場所 
九州以北の水辺、湿地に生育する多年草.小川や大河川の通常は流れの緩やかな場所に生える.

 
メモ
長い根茎を伸ばして群生する.葉は幅8-15mmで平たい.茎の先端にやや紫色を帯びた淡緑色で長さ10-17㎝の円錐花序を出す.

10.シラゲガヤ

花期 7・8月 *C

生育場所 
多年草で開けた森や野原,川岸,荒地でよくみられる.
 
メモ 
高さ20-100cm. 茎は全体に白く柔らかい毛が密生する.葉は線形で先が尖っている.小穂は偏平な楕円形白緑色,時に赤紫色を帯びる.帰化植物で、日本では牧草として栽培されているほか,野生化している. 

 

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雑草の花粉

11.ブタクサ

花期 8月~10月(花粉の飛散する時期、東北以北では8~9月、九州では9~10月)*B

生育場所  
全国各地の道端,荒地,空き地などに生育する.主に関東以西に多い. 

メモ
葉は柔らかく,下部では対生,上部では互生し2回羽状に細く深く切れ込む.ヨモギの葉と間違いやすいがブタクサの方が深く細く裂けていて,表面には硬い毛があってざらつく. 欧米ではもっとも重要な花粉症の原因植物とされる.抗原性はきわめて強い.茎の高さは30-150cmである.

12.セージ(ヨモギ)

花期 9・10月 *B

生育場所 
北海道を除く全国の日当たりの良い道端、山野に広く群生する.
 
メモ
群生して地下茎で増殖する.茎はよく枝分かれする.葉は菊の花に似ていて互生,形は楕円で羽状に深裂している.葉の裏は毛でおおわれ,灰白色をしている.高さ50cm-1m.繁殖力が非常に強い.薬草のほか、草もちの材料としても有名.

13.ヘラオオバコ

花期 6~8月 *B

生育場所 
全国の道端,山野,荒地に生育する1年草の帰化植物.特に北海道に多い.

メモ
葉はへら形で細長く長さ10-30cm,幅は1.5-3㎝.葉の間から花茎を20-70㎝伸ばし小さな花を穂状につける. 高さ20-70cm.世界各地の温帯地域で,厄介な花粉症雑草と考えられている.

14.アキノキリンソウ

花期 10~11月(花粉の飛散する時期)*B

生育場所 
空き地、河川敷などに生える多年草.最近では都市から離れた地域に多くなっている.
 
メモ
茎は高さ2-3mにもなる.葉は互生し,ごく短くふちに浅い鋸歯がある形.茎の先に円錐形の大きな花穂をつけ,多数の黄色の花をつける. 秋になると各地の空き地,河川敷を黄色く染める風物詩の一つとなっている.セイタカアワダチソウともよばれる. 

 

15.アザミ

花期 春~夏 *B

生育場所 
全国の山野,道端や荒地に自生する.
 
メモ 
葉にトゲがあり,草丈は60-80㎝程度になる.径4-5cmの頭花を咲かせるキク科の多年草.春に花をつけるノアザミ,初夏にかけて花をつけるキツネアザミなど様々な種類がある.写真はノアザミのもの.

16.アカザ

花期 秋  *B

生育場所 
日本全国の荒地,草原,畑などに普通に見られる. 

 

メモ 
高さ1m弱.秋に目立たない花を咲かせる.幼植物の時に成長点近くの葉が赤紫色であることがシロザと異なる.食用されていたものが野生化した.

17.ギシギシ

花期 初夏から夏  *B

生育場所 
道端,空き地,堤防の斜面,田畑のあぜ道などに生育する多年草. 

メモ
茎は直立し,葉は長楕円形でふちは大きく波立つ.茎の上部に穂状の淡緑色の花を輪状につけ小さな葉がつく. 高さ40㎝-100cm.繁殖力がつよく,取り除くには苦労を要する.

18.ニワトコ

花期 春  *B

生育場所 
本州、四国、九州、奄美大島、山野に広く分布. 

 

メモ
山野に普通に生え,高さ3-5mになる落葉大低木.枝が放物線を描くように弓なりになるのが特徴.
その独特の樹形と泡立つような花が春の山野でよく目立つ. 髄は植物実験に試用され,薬品などにも用いられるなど,比較的知名度の高い草.

 

19.シロザ

花期 晩秋~秋 *B

生育場所 
日本全国の畑や道端,荒地などに生える一年草.
 
メモ 
茎は高さ0.6-1.5m.若い頃出る葉は三角形に近く,粗い鋸歯があり,後の葉は細くなっている.若葉は両面、成葉は葉裏が白い粉に覆われる.アカザの母種で、高さ60-150cm. 広く分布し,害草としても名高い.

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樹木の花粉

20.ビャクシン

花期 12・1月  *B

生育場所 
本州中部~九州までの渓谷や山峡,断崖など岩の多い土壌や海岸に近い場所で多く見られる.
 
メモ 
たくさんの枝状の幹をもった大木または小木.常緑で葉に芳香がある.別名イブキ.高さ約15m.庭園樹や彫刻用にも用いられる.

21.ニホンスギ

花期 1~5月(花粉の飛散する時期) *B

生育場所  
北海道・函館から鹿児島県・屋久島まで 

 

メモ
幹がまっすぐに立ち,高木に成長する常緑樹.森に生育し,強風の当たらない場所で豊かな深い土壌に生える.
日本で最も有名なアレルゲンのひとつ.樹高は約45m.径は約2m.

22.オリーブ

花期 5月~6月(花粉の飛散する時期) *B

生育場所
本州,四国,九州など. 主に農家で栽培されている.
 
メモ 
常緑高木.葉は厚く裏側が白い.果実は薬用・食用とされる.樹高は約7~10mである.

23.ブナ

花期 5月頃 *B

生育場所 
北海道中部以南,本州,四国,九州の肥沃な山地に生える.
 
メモ 
落葉高木.幹は直立してそびえる.成長すると高さ30m,直径1.7mにもなる.5月頃淡緑色の花を開く.

24.セイヨウトネリコ

花期 4・5月 *C

生育場所 
本州中部以北の山地
 
メモ 
花序に花冠のない小さな花をつける.果実は長さ3-4㎝で翼がある.落葉高木で高さは約15m.

25.ハンノキ

花期 1~3月(花粉の飛散する時期) *A

生育場所 
林野の湿地に生え,田のあぜなどに植えられている.九州から北海道まで日本各地に分布している. 

 

メモ 
2月頃,葉に先立って暗紫褐色の単性花をつけた後,松かさ状の小果実を結ぶ.落葉の低木あるいは高木.樹高は約15m.

26.シラカバ

花期 3月~6月(花粉の飛散する時期.北海道では、4~6月,関東の内陸部では4~5月)*A

生育場所 
本州中部以北・北海道の低山地.日当たりの良い適当な湿り気のある場所.
 
メモ 
葉は三角状広卵形で秋には黄葉する.樹皮は白色に近く横に剥げる.北半球の温帯から寒帯にかけて分布する落葉高木~低木.シラカンバともいう.樹高は約20m,径は約0.6mである. 

27.ヤナギ

花期 早春 *B

生育場所 
森,川岸や雑木林,生垣にもしばしばみられる.
 
メモ 
落葉潅木で高さは3~10m.

 

28.ニホンマツ

花期 4月下旬~6月(花粉の飛散する時期)*B

生育場所 
北海道南部から九州の山野や丘陵に自生.やせ地や酸性土壌にも生える.
 
メモ 
常緑針葉樹.樹高は約30m,径は約1.5mである.針のように細い葉を持ち,1年中緑色をしている.

29.ヒノキ

花期 3~5月 *B

生育場所 
本州岩手県以南,四国・九州
 
メモ 
常緑針葉樹.樹高は30-40m,径は0.5m~1.5m.樹幹は直立する.樹皮は赤褐色.葉は鱗状で交互対生し,葉の表面は濃緑色である.

30.ネズミモチ

花期 春 *B

生育場所 
本州中南部・四国・九州・沖縄ほか.庭園中や生垣,道路の中央分離帯に植栽される.
 
メモ 
樹高5mほどになる常緑小高木.葉は厚くて楕円形,鋸歯がない.初夏に白色の花がたくさん付き,楕円形・紫黒色の果実を付ける.

31.オーク(コナラ)

花期 北部では5,6月,中部以南では3~5月(花粉の飛散する時期)*C

生育場所 
沖縄県を除く全国の日当たりのよい山野に自生,植林されている.
 
メモ 
オークはブナ科コナラ属の総称.落葉高木で,高さは約15m.コナラはクヌギとともに,雑木林を構成する代表的樹種.葉は逆さ卵形で荒い鋸歯がある.

32.クワ

花期 12・1月 *B

生育場所 
本州・四国・九州の山野や堤防に自生する.養蚕に葉を用いるため畑で栽培される.
 
メモ
葉には切れ込みの深いものとそうではない種類がある. 春には,淡黄緑色の単性花を穂条に綴り,その後イチゴのような実を結ぶ.

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カビ・真菌

身の回りにおいて見られるカビ・真菌 *D

身の回りのカビ・真菌jpeg.jpg

*D:NPO法人 カビ相談センター 所長 高島浩介先生 監修

33.アスペルギルス

生育条件 12~57℃ 至適温度 37~43℃

育場所 
土壌に広く分布.ほか,がらくたの山,松林,タマネギ,米腐った植物,鳥の排泄物,堆肥など. 

 

メモ 
熱に強い真菌で,世界的に広く分布.増殖に適した温帯域は広いが,一年の中で最も寒い数ヶ月間に発症することが多い.もっとも重要なカビアレルゲンの一つ. 

 

34.アルタナリア

生育条件 6~32℃ 至適温度 25~26℃

育場所 
多くの植物,土壌,腐った木,堆肥,食品など. 

 

メモ 
窓枠に密に見出される.戸外のカビと考えられており,温暖になると現れる.

 

35.ヘルミントスポリウム :学術名『ドレクスレラ』*1

生育条件 --------------- 至適温度 20~30℃

育場所 
オート麦,トウモロコシ,草,サトウキビ,土壌,繊維など. 

 

メモ 
寄生カビとして最もよく知られる.季節的な発生がみられ,胞子は暑く乾燥した日に放出される.人のアレルギー性呼吸器病の22~32%で陽性が出たという報告がある. 

 

36.ホルモデンドラム:学術名 『クラドスポリウム』*2

生育条件 35℃以下 至適温度 18~28℃

生育場所 
空気中,土壌中,湿った窓枠,換気の悪い家屋,藁葺き屋根の家など.
 
メモ 
空気中で最も高頻度に出会うカビ.胞子は容易に空気中を運ばれ,時として海を越えていく.胞子は大気中に5月頃より現れ,7~10月のいずれかにピークを迎える.重要なカビアレルゲンで、学術名はクラドスポリウムとして統一された.

37.ペニシリウム

生育条件 5~約36℃ 至適温度 23℃

生育場所 
湿帯の森林,牧草地,頻繁に耕作が繰り返される土壌.また,胞子は容易に空気中に拡散される.
 
メモ 
ペニシリン産生能をもつ土壌カビ.四季を通じてさほど大きな量的変化はないが,強いて言えば冬と春に多いと考えられている.

抗生物質のペニシリンと交差反応が確認されているので陽性個体へのβラクタム系抗菌剤の使用には注意が必要. 

38.ライゾープス(リゾプス)

生育条件 4.5~33℃ 至適温度 25~26℃

生育場所 
森林,耕作された土壌,砂箱.他に動物の寝藁,排泄物など.
 
メモ 
ケカビ目の中でも最もポピュラーなもの.暖かい地方,特に乾燥地帯により多く発生.しばしばカビアレルゲンとしてリストに出てくる. 

 

39.ステムフィリウム

生育条件 20~30℃ 至適温度 22~25℃

生育場所 
森林,牧草地,小麦畑,汚水,木々の朽ちた葉など. 

 

メモ 
世界中に広く認められているが,温帯から亜熱帯地方によくみられる.アルテルナリアと共に重要なカビアレルゲン. 

 

40. カンジダ・アルビカンス

生育条件 ---------- 至適温度 ----------

生育場所 
生体の常在真菌である酵母で,土壌中にも多い.
 
メモ 
空気中ではほとんどみることができない.消化管に多いため,カンジダ症を引き起こす.Ⅰ,Ⅲ型の皮膚反応が,人の慢性蕁麻疹患者の36%で陽性だったという報告がある. 

 

41.カーブラリア

生育条件 -------- 至適温度 24~30℃

生育場所 
綿,米,大麦,小麦,鳥類など.
 
メモ 
熱帯諸国の,主として単子葉の宿主植物から採取されるが,欧米でも見られる.人ではアレルギー性気管支肺疾患が報告されている. 

 

42.オーレオバシディウム

生育条件 20~35℃ 至適温度 25℃

生育場所 
浴室,トイレ.台所の結露部分,水滴のできやすい内壁など.
 
メモ 
酵母のようだが,形態上はカビである.水系環境に多く,低温で長期に生き残る.逆に,乾燥に弱い.起アレルギー性も高く,オーレオバシディウムといわれている. 

43.フーザリウム(フザリウム)

生育条件 -------- 至適温度 20~30℃

生育場所 
果実,野菜,土壌,植物の残骸.
 
メモ 
世界的に優勢を誇る,牧草や他の植物に広く見出されるカビの一種である.冬や乾燥した時期には,土壌中や植物の残骸の中で優勢種として生き延びる. 

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イエダニ・ハウスダストマイト / 昆虫類

 

ハウスダストマイト (ダニ) 】

ハウスダストマイト(チリダニ科のコナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニがアレルゲンとなる主な種)は、どの家でも発見され、小さじ一杯分のハウスダスト中に2,000匹のダニと250,000の糞便塊が存在するといわれます.雌は一度に60~100個の卵をどんな場所にでも産むことができます.また,温度と湿度の条件が揃えばマットレス,カーペット,カーテン,過度に物を詰めた家具類,ぬいぐるみ等あらゆる場所で繁殖します.

 

ハウスダスト・マイトに対する対策

1.湿度を下げる

ダニの繁殖には高湿度が必須.湿度を低く(40~60%以下)することで,ダニの繁殖能力を弱める事ができる.

2.ホコリの量を減らす(少なくとも一週間に一度は清掃します)

・週に一度完全に掃除機をかける(毎日簡単に掃除機をかけるより効果的)

・掃除機にはダニを捕獲するのに十分な細かいフィルターを備え,ダニを空気中に吹き飛ばさない様に注意する

・掃除機で吸引する前に家具等の埃を払い,少なくとも20分間全ての埃が落下するのを待つ

・掛け布も他の家具と同様に,装飾された織物を確実に吸引掃除する.ペットの寝床,毛布、そしてぬいぐるみは熱湯での洗浄後、完全に乾燥させダニを除去する

3.注意

生きているダニ本体よりも死骸が粉末状になったものや排泄物がアレルゲンとなりますので、薫煙などの殺虫剤はあまり効果がありません。むしろ薫煙処理を行った後、掃除機をかけずに動物を部屋に入れることでアレルギー症状が悪化することがあるほどです.掃除を行っている間は,部屋からアレルギーを持つ動物を外に出すようにします

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【 昆 虫 類 (ノミ・ゴキブリ・カ・イエバエ)】

1.ノミによる痒みの原因

ノミの唾液に存在するアレルゲンだけではなく,その死骸や排泄物も環境アレルゲンとなり動物の痒みを引き起こします.

2.昆虫類による痒みの原因

ゴキブリ・カ・ハエの死骸も粉末化し環境アレルゲンとなります.昆虫の除去は不可能かもしれませんが,家庭環境中における昆虫の量は掃除によって減少させることが可能です.

 

蚊の無料アイコン1.png

ハウスダストマイト・ストレージマイト(貯蔵ダニ)

IgE陽性結果の解釈について

ハウスダストマイト(HDM)とストレージマイト(コナダニ)との間には交差反応が認められ,どちらかが陽性であると双方に陽性反応を示す傾向があります.

 

それらへの陽性反応は健常犬でも認められるため,無症状の犬に陽性反応が出たとしても臨床的意義はなく、また陽性反応を示したことでアトピー性皮膚炎と診断できるわけではありません. (Roque JB et al, Vet Dermatol. 2011 Jun;22(3):257-266)
 

それらは生きている状態ではケラチン層に覆われているため抗原性は乏しく,その死骸や糞が粉砕されることにより強い抗原性を示します.

感作された動物にとって,環境中からのそれらの排除は症状の緩和に役立ちますが,殺ダニ剤やなどの駆除で殺滅させた直後は,環境中にその死骸だけが残るため,その死骸もきれいに除去してから感作犬をその環境に戻さないと症状が悪化することもあるので注意が必要です.

現実的には,ハウスダストマイトの環境中からの完全排除は難しいので(ストレージマイトの方が排除しやすいと言えます.フードの保管を徹底すれば良いからです),アレルゲンが感作犬の皮膚に付着する前に,被毛に付着した段階で絡め取る方法が有効です.その点で経験的には,ドライワイプに臨床実績があります.(別枠PDF内を御参照ください)

ハウスダストマイトへの感作は,他のアレルゲンへの感作も容易にする増悪因子となります.HDMに感作された動物は複数の抗原に感作されている状況が圧倒的に多い(HDM単独感作犬は極めて稀である)ので,そのような犬へのHDM単独の減感作療法は無効であることが,過去のエビデンスレベルの高い国際的な研究(
Willemse T et al, Vet J. 2009 Jun;180(3):337-342)で証明されています.

ただし,複数の感作抗原による減感作療法は有効とされているため,HDM陽性で他の抗原にも感作されている動物の根本療法としては減感作療法が重要なオプションの一つとなります.

これらダニ抗原は疥癬の抗原とも一部交差反応を示すため,一部の疥癬オカルト感染犬では,ハウスダストマイトにも強く陽性反応を示します.
☞その場合,殺ダニ効果のある駆除薬のオフラベルでの適用によって症状が寛解することが経験されています.

耳介-後肢反射反応試験で陽性を示した犬においては,診断的治療法として上記レボリューションなどダニ駆除薬の適用が検討されます.
☞疥癬オカルト感染犬は,疥癬の死骸に強いアレルギー反応を示すことが多いため,駆除薬適用後,1週間以内にアレルギー反応による強い痒みを呈することがあります.その対処にはプレドニゾロン0.5-1㎎/kgの短期全身療法が有効となります.

フード

 

食物アレルゲンに関する注意

食物アレルギーに関する唯一の治療法は,アレルゲンを含む可能性のある食物の摂取および接触を避ける事です.
Spectrum Labs,INC.は,検査結果と食物タイプのデータベースを比較した推薦食の情報を添付いたします.これらのデータベースはペットフード会社によって定期的に提供される情報に基づいています.

最新の情報では,食物アレルゲンの皮膚を介した曝露や,アレルゲンを含む湯気や煙にも注意が必要であることがわかってきました.ご留意ください.

​交差反応アレルゲン類 一覧

交差アレルゲン類 改訂jpeg.jpg

出典

*A:参天製薬

*B:群馬大学ボタニカル

*C:SPECTRUM LABS,INC.

*D:NPO法人 カビ相談センター 所長 高島浩介先生のご厚意による