アレルゲンの回避
全てのアレルゲンを回避することは非常に困難ですが、可能な限りの努力が必要です。
それぞれのアレルゲンとその対策について紹介します。
アレルギーについて
アレルギー反応とは
環境中には、様々な物質が存在します。
その中の、通常は害のない物質がアレルゲンとなり、過剰な免疫反応を引き起こすことで、痒みや炎症を誘発します。
IgE産生
アレルゲンとは
花粉、カビ、ダニ、昆虫、食べ物など、様々な物質がアレルゲンとなります。
アレルゲンを調べる検査
血液検査:SPOT TESTの様に、血液中のIgEを測定します。
SPOT TESTは、IgEを測定することでどんなアレルゲンに強く反応しているかを検査しています。
アレルギ―発症と治療のメカニズム

IgEの量とアレルギー症状の相関
SPOT TESTに代表される血液検査はアレルゲン特異的IgEの有無を検出しております。
アレルギー症状を呈する動物と無症状の動物を比較した場合、検出されたIgEの数と症状には相関性が必ずしも認められないこともあります。
それでは何のための血液検査かという事になりますが、「今、その動物の体がどのようなものを異物と認識してIgEを産生しているかを検査し、それに対処する事」を目的としております。
また、アレルギーの発症にはIgEの他に環境因子なども大きく関係していて、何が引き金になっているかなど未だその正確なメカニズムは解明されておりません。臨床的な判断を十分に加味し対処してくことが大切です。
1997年、ジュネーブで開かれたWHO(世界保健機関)の会議において、減感作療法(アレルゲン免疫療法)は「アレルギーの自然治癒を促す唯一の治療法」であり、「新たなアレルギーの発症を予防する予防的治療法」と位置付けられています。
SPOT TESTを読み解く
花粉
春から秋にかけて草や木は,大量の花粉を産生し放出します.人や動物は開花した全ての花にアレルギーを示すと思われがちですが,ユリなどの大きな花の花粉は大きく,重く,また粘り気があり,昆虫の体や脚に付着させることで花粉を媒介し受粉させます.そのため十分に長く空気中に浮遊しません.草や木の花粉は非常に軽く,風の流れによって長い距離を浮遊するように作られています.アレルギー症状を起こすのは、このような草や木の軽い花粉です.
アレルギーの原因となる植物 花粉期 一覧表

1.ギョウギシバ
花期 6月~8月
生育場所
日当たりのよい道端や空き地,グランドなどに生える多年草.芝生や牧草としても栽培されるときもある.
メモ
茎は地表を這い,枝分かれしながら地表を覆う.節々から茎を立てる.葉は短い線形で先はとがり無毛,
2列に互生する.アメリカでは牧草として栽培されている.最もアレルゲン性の強い草の一つと考えられている.

4.オオアワガエリ
花期 5~8月(花粉の飛散する時期:東北以北は8月も入る)
生育場所
牧草地、道端、空き地など
メモ
世界に広く普及している牧草で,日本では栽培されているほか,帰化植物として全国に広く野生.
茎の高さは50~100cmである.細長い円柱形の穂をつける.牧草としてチモシーの別名がある.

7.アシ
花期 夏の終わりごろ~秋
生育場所
川岸,沼地,湿地,道端など
メモ
湿った土地に群がって生え,土の中にも茎がある.地上の茎は堅く,秋には茎の頂に大きな穂を出して絹のような花を多数つける.高さは2-3mになり,非常に丈夫である.語呂が悪いので,「ヨシ」とも呼ばれる.

10.シラゲガヤ
花期 7・8月
生育場所
多年草で開けた森や野原,川岸,荒地でよくみられる.
メモ
高さ20-100cm. 茎は全体に白く柔らかい毛が密生する.葉は線形で先が尖っている.小穂は偏平な楕円形白緑色,時に赤紫色を帯びる.帰化植物で、日本では牧草として栽培されているほか,野生化している.

13.ヘラオオバコ
花期 6~8月
生育場所
全国の道端,山野,荒地に生育する1年草の帰化植物.特に北海道に多い.
メモ
葉はへら形で細長く長さ10-30cm,幅は1.5-3㎝.葉の間から花茎を20-70㎝伸ばし小さな花を穂状につける.高さ20-70cm.世界各地の温帯地域で,厄介な花粉症雑草と考えられている.

16.アカザ
花期 秋
生育場所
日本全国の荒地,草原,畑などに普通に見られる.
メモ
高さ1m弱.秋に目立たない花を咲かせる.幼植物の時に成長点近くの葉が赤紫色であることがシロザと異なる.食用されていたものが野生化した.

19.シロザ
花期 晩秋~秋
生育場所
日本全国の畑や道端,荒地などに生える一年草.
メモ
茎は高さ0.6-1.5m.若い頃出る葉は三角形に近く,粗い鋸歯があり,後の葉は細くなっている.若葉は両面、成葉は葉裏が白い粉に覆われる.アカザの母種で、高さ60-150cm. 広く分布し,害草としても名高い.

22.オリーブ
花期 5月~6月(花粉の飛散する時期)
生育場所
本州,四国,九州など. 主に農家で栽培されている.
メモ
常緑高木.葉は厚く裏側が白い.果実は薬用・食用とされる.樹高は約7~10mである.

25.ハンノキ
花期 1~3月(花粉の飛散する時期)
生育場所
林野の湿地に生え,田のあぜなどに植えられている.九州から北海道まで日本各地に分布している.
メモ
2月頃,葉に先立って暗紫褐色の単性花をつけた後,松かさ状の小果実を結ぶ.落葉の低木あるいは高木.樹高は約15m.

28.ニホンマツ
花期 4月下旬~6月(花粉の飛散する時期)
生育場所
北海道南部から九州の山野や丘陵に自生.やせ地や酸性土壌にも生える.
メモ
常緑針葉樹.樹高は約30m,径は約1.5mである.針のように細い葉を持ち,1年中緑色をしている.

31.オーク(コナラ)
花期 北部では5,6月,中部以南では3~5月(花粉の飛散する時期)
生育場所
沖縄県を除く全国の日当たりのよい山野に自生,植林されている.
メモ
オークはブナ科コナラ属の総称.落葉高木で,高さは約15m.コナラはクヌギとともに,雑木林を構成する代表的樹種.葉は逆さ卵形で荒い鋸歯がある.

34.セイヨウカジカエデ
花期 4~5月
生育場所
街路樹などに植栽されることが多く,広く栽培されている.
メモ
樹高20~30mの落葉高木で,若木のときは樹皮が平滑だが,老木になると粗くなる.葉は対生で掌状に5裂し,大きさは10~25cm.木材として楽器やフローリングに使用され,樹液はメイプルシロップの原料となる.

2.ホソムギ
花期 5~6月
生育場所
北海道~九州の道端や河川敷、草地などでよくみられる.
メモ
茎の高さは30 ~ 60cm.長さが10 ~ 20cm で、幅1.5 ~ 3mm の葉が互生している.
花序は長さ10 ~ 15mm の穂状で扁平、2 ~ 10 コの小花をつける.
ペレニアルライグラスとも呼ばれている.

5.セイバンモロコシ
花期 7~9月
生育場所
河川敷,土手,道端,空き地などで大群落を形成することが多い丈夫な多年草
メモ
茎は太く高さ1-1.8mにもなる.葉は幅の広い線形.長さ50-60㎝になる.形はススキに似ているが,ふちがざらつかない.大型の穂をつけ,穂は紫褐色と黄褐色が混じって見える。家畜のえさとして栽培している地域もあるが,日本では害を及ぼす雑草とされることが多い.

8.イチゴツナギ
花期 5~7月
生育場所
日当たりのよい道端、河原などに生える多年草. 北海道から九州まで広く分布する.
メモ
茎は細くてやや硬く,高さは50-70㎝となる.葉は幅約2㎜と細く,表面はざらつく.細長い円錐状に多数の小穂をつける.小穂には3-6個の小花がつく.

11.ブタクサ
花期 8月~10月(花粉の飛散する時期、東北以北では8~9月、九州では9~10月)
生育場所
全国各地の道端,荒地,空き地などに生育する.主に関東以西に多い.
メモ
葉は柔らかく,下部では対生,上部では互生し2回羽状に細く深く切れ込む.ヨモギの葉と間違いやすいがブタクサの方が深く細く裂けていて,表面には硬い毛があってざらつく.欧米ではもっとも重要な花粉症の原因植物とされる.抗原性はきわめて強い.茎の高さは30-150cmである.

14.アキノキリンソウ
花期 10~11月(花粉の飛散する時期)
生育場所
空き地、河川敷などに生える多年草.最近では都市から離れた地域に多くなっている.
メモ
茎は高さ2-3mにもなる.葉は互生し,ごく短くふちに浅い鋸歯がある形.茎の先に円錐形の大きな花穂をつけ,多数の黄色の花をつける. 秋になると各地の空き地,河川敷を黄色く染める風物詩の一つとなっている.セイタカアワダチソウともよばれる.

17.ギシギシ
花期 初夏から夏
生育場所
道端,空き地,堤防の斜面,田畑のあぜ道などに生育する多年草.
メモ
茎は直立し,葉は長楕円形でふちは大きく波立つ.茎の上部に穂状の淡緑色の花を輪状につけ小さな葉がつく.高さ40㎝-100cm.繁殖力がつよく,取り除くには苦 労を要する.

20.ビャクシン
花期 12・1月
生育場所
本州中部~九州までの渓谷や山峡,断崖など岩の多い土壌や海岸に近い場所で多く見られる.
メモ
たくさんの枝状の幹をもった大木または小木.常緑で葉に芳香がある.別名イブキ.高さ約15m.庭園樹や彫刻用にも用いられる.

23.ブナ
花期 5月頃
生育場所
北海 道中部以南,本州,四国,九州の肥沃な山地に生える.
メモ
落葉高木.幹は直立してそびえる.成長すると高さ30m,直径1.7mにもなる.5月頃淡緑色の花を開く.

26.シラカバ
花期 3月~6月(花粉の飛散する時期.北海道では、4~6月,関東の内陸部では4~5月)
生育場所
本州中部以北・北海道の低山地.日当たりの良い適当な湿り気のある場所.
メモ
葉は三角状広卵形で秋には黄葉する.樹皮は白色に近く横に剥げる.北半球の温帯から寒帯にかけて分布する落葉高木~低木.シラカンバともいう.樹高は約20m,径は約0.6mである.

29.ヒノキ
花期 3~5月
生育場所
本州岩手県以南,四国・九州
メモ
常緑針葉樹.樹高は30-40m,径は0.5m~1.5m.樹幹は直立する.樹皮は赤褐色.葉は鱗状で交互対生し,葉の表面は濃緑色である.

32.クワ
花期 12・1月
生育場所
本州・四国・九州の山野や堤防に自生する.養蚕に葉を用いるため畑で栽培される.
メモ
葉には切れ込みの深いものとそうではない種類がある. 春には,淡黄緑色の単性花を穂条に綴り,その後イチゴのような実を結ぶ.

3.ハルガヤ
花期 5~7月(花粉の飛散する時期)
生育場所
牧草地,荒地,道端などに生える多年草.日本中に広く分布する.
メモ
茎は直立して,高さ20-60㎝.穂は長さ4-10㎝で,穂が枝分かれせずに,1つの軸に花が密集してつくのが特徴.日本では牧草として栽培されるほか,全国に広く野生している.花粉の放出量が多く,花粉症の原因として重要.

6.カモガヤ
花期 5月~8月(花粉の飛散する時期)
生育場所
牧草地、道端、空き地、畑の周辺、小川のふちなど
メモ
草丈は80-100㎝程度.全体に毛は無く,葉は互生し広い線形で柔らかい.葉鞘は筒状に茎を包んでいる.6-7月に緑色で円錐状の穂を出し,小穂は3-4個の小花から成っている.最も世界に普及している牧草で,日本では栽培されているほか,全国に広く野生.

9.クサヨシ
花期 5・6月
生育場所
九州以北の水辺、湿地に生育する多年草.小川や大河川の通常は流れの緩やかな場所に生える.
メモ
長い根茎を伸ばして群生する.葉は幅8-15mmで平たい.茎の先端にやや紫色を帯びた淡緑色で長さ10-17㎝の円錐花序を出す.

12.セージ(ヨモギ)
花期 9・10月
生育場所
北海道を除く全国の日当たりの良い道端、山野に広く群生する.
メモ
群生して地下茎で増殖する.茎はよく枝分かれする.葉は菊の花に似ていて互生,形は楕円で羽状に深裂している.葉の裏は毛でおおわれ,灰白色をしている.高さ50cm-1m.繁殖力が非常に強い.薬草のほか、草もちの材料としても有名.

15.アザミ
花期 春~夏
生育場所
全国の山野,道端や荒地に自生する.
メモ
葉にトゲがあり,草丈は60-80㎝程度になる.径4-5cmの頭花を咲かせるキク科の多年草.春に花をつけるノアザミ,初夏にかけて花をつけるキツネアザミなど様々な種類がある.写真はノアザミのもの.

18.ニワトコ
花期 春
生育場所
本州、四国、九州、奄美大島、山野に広く分布.
メモ
山野に普通に生え,高さ3-5mになる落葉大低木.枝が放物線を描くように弓なりになるのが特徴.その独特の樹形と泡立つような花が春の山野でよく目立つ.髄は植物実験に試用され,薬品などにも用いられるなど,比較的知名度の高い草.

21.ニホンスギ
花期 1~5月(花粉の飛散する時期)
生育場所
北海道・函館から鹿児島県・屋久島まで
メモ
幹がまっすぐに立ち,高木に成長する常緑 樹.森に生育し,強風の当たらない場所で豊かな深い土壌に生える.日本で最も有名なアレルゲンのひとつ.樹高は約45m.径は約2m.

24.セイヨウトネリコ
花期 4・5月
生育場所
本州中部以北の山地
メモ
花序に花冠のない小さな花をつける.果実は長さ3-4㎝で翼がある.落葉高木で高さは約15m.

27.ヤナギ
花期 早春


