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​バイオフィルムとは

バイオフィルムは、微生物が産生するムコ多糖類(スライム)などの細胞外物質からなる強い結合力を持った集合体。微生物は生体内ではほとんどがバイオフィルムを形成しています。
身近な存在として、パイプの中や流しの角などの「ぬめり」がそれです。

その中には無害な細菌や真菌も存在していますが、人間や動物の病原体にとっても居心地の良い環境となります。

バイオフィルムと細菌

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バイオフィルムは一旦形成されると、単体で存在する細菌と比較して抗菌剤など化学物質に対する耐性が増加し、表面に固着するため除去するのが非常に難しくなります。

 ある調査によれば、微生物が単独で存在する状態と比較してバイオフィルム内の微生物は抗菌剤に対する耐性が1000 倍になることもあります。

バイオフィルム感染症の例

 

​​難治性あるいは再発性の膀胱炎、腎盂腎炎、膿皮症、外耳道炎、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎や肺炎など、さらにはプレートやピンなど骨折治療器具装着手術後の感染、カテーテルの留置による感染症(特に緑膿菌)などの多くがバイオフィルム感染症です。

 

バイオフィルム対策

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becSCREENではバイオフィルムを形成した病巣より採取した細菌に、バイオフィルムを再度形成させその中の細菌を除去できる抗菌剤の組み合わせを調べます。

単独で存在する細菌に対する従来の検査法ではなく、より生体に近い状態で検査を行うことにより適切な抗菌剤の組み合わせの選択が可能となりました。

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