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becSCREENについて

伴侶動物/馬の新しい抗菌剤感受性検査

抗菌剤感受性検査において、「最小発育阻止濃度(MIC)」を測定する検査が標準的な手法として使われています。
今までの検査は、遊離細菌の感受性を対象としたものです。
しかし、生体内等の感染部位では細菌が「バイオフィルム」を形成している例がほとんどです。
バイオフィルムの状態ではそのバリア機能が発揮され、抗菌剤や生体防御反応に耐性が高くなります。
このため、抗菌剤の新たな感受性検査として「最小バイオフィルム撲滅濃度(MBEC)」の測定が必要となっています。

グラム染色 陽性 陰性
バイオフィルム 抗菌剤 感受性検査
  • グラム陽性G(+)、陰性菌G(-)を種別し同定します(VITEK®2) 
  • 欧米での試験と調査に基づき選択されたG(+,-)に対する各22種類の抗菌剤の組み合わせに対するMBECを最小発育阻止濃度(MIC)とともに報告します
  • 各G(+)、G(-)菌に対して96 穴マイクロタイタープレートに 突起を持った蓋プレートを装着
  • 蓋プレートを適正な条件下で「揺らし」バイオフィルムを形成
  • 96 穴のウエルに、濃度差をつけた被検抗菌剤を注入し,バイオフィルム蓋プレートをかぶせ、インキュベート
  • 蓋プレートに形成されたバイオフィルムの除去の有無によってMBECのブレイク・ポイントを測定

世界的に新しい抗生物質の開発、承認は過去約20年間で56%に減少しています。
(1998-2002 年と1983-1987 年の比較)
多剤耐性菌、MRSA、MRSP などの問題に対して獣医領域における抗菌剤の使用も、
公衆衛生学見地から適正でなければなりません。
産業動物のみならず、人とより密接に生活している伴侶動物も同様です。

難治性感染症治療のための抗菌剤の使用はPK-PD 理論をもとにした
効果的な組み合わせによるアプローチが必要となります。
より適切な治療の一助に becSCREEN をお役立てください。

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